さまざまな医療機器

医療機器は医療機関で使われる機器が多く、小さなものでは、ピンセットや切開をするメスなども医療機器になります。
採血に使用される採血針や真空採血管・注射針なども対象です。
身近なところではコンタクトレンズや補聴器・家庭用マッサージ機なども含まれます。
医療機器の種類
病気の発見をするためにつかわれる機械も該当し、MRI装置やCT装置・心電図・エックス線・超音波画像診断装置などはよく検査で利用されることが多いです。
MRI装置
MRIやCTの検査は総合病院や大学病院などに多く購入されています。
MRIは、核磁気共鳴現象を利用して画像化したものであり、エックス線やCTのように被ばくすることがない安全な機械になります。
MRIは磁石による強い磁場と電波を使って検査をするので放射線を発生させないのです。
小さな子供やお年寄りまで安全に検査をうけることができます。
体の中を細かく輪切りで撮影していくので、小さな腫瘍なども見つけやすいといったメリットもあります。
MRIはCTと違って骨や空気による悪影響がないのが特徴で、頭蓋骨に囲まれている脳の検査などは有効になります。
MRIは狭い機械の中に入って検査をするので、閉所恐怖症の方は苦手な場合がありますが、最近では開放型のMRIが出てきているので、狭いところが苦手な方でも検査をうけることができます。
また検査中は、大きな金属音がするので、大きな音が苦手な方は耳栓をしておこなうと良いです。
MRIは脳の疾患や子宮の疾患・消化器系の疾患などさまざまな病気を発見することができます。
MRIに似たCT検査は、エックス線を利用して体内の病巣を発見することが可能です。
MRIと比べて検査時間が短いといったメリットがあり、手軽にうけることができます。
CT検査装置
CT検査は人体を輪切りにした画像をコンピューターによって再構成する装置になります。
0.5ミリメートル間隔で断層画像を撮影していくことができるので、小さな病巣も発見しやすいといった特徴があります。
最近では被ばく量が少ないCT検査装置も開発されています。
CT検査をおこなう目的は病気の精密検査・手術前の精密検査などのときに使われます。
超音波画像診断装置
超音波画像診断装置も医療機器になります。
エコー検査と言われていて、人の耳には聞こえない高周波の音波を利用して検査をします。
超音波は一定方向に進んで、物に当たると反射をおこします。
この反射を利用してコンピューター処理をして画像化します。
体内のあらゆる部位を検査することが可能で、被ばくの心配もないです。
エコー検査は、患者もリアルタイムで検査をしながら画像を確認することができます。
音波を出すプローブを皮膚にあてて検査をするだけなので、痛みも伴わないです。
肝臓や腎臓・すい臓・子宮などの臓器を検査することが可能になります。
心臓に特化した心エコーは心臓のポンプ機能などを確認することができます。
頸部の診断をする頸部エコーなどもあります。
頸部エコーでは頸部の血管の詰まりや血管壁の厚さなどを確認することができます。
動脈硬化によって硬くなった血管を確認していきます。
エコー検査はすぐにできることもメリットで、腹部エコーの場合は尿をためておく必要があることがあります。
尿をためることによって、画像が鮮明化してわかりやすくなるからです。
卵巣や前立腺などは腸の中のガスの影響で見えにくくなるのですが、尿をためて膀胱を膨らますことによってガスが見えにくくなり腫瘍などがわかりやすくなります。
心電図
心電図の機械も医療機器になり、検診などでよく利用されるポピュラーな検査です。
心電図検査は心臓の筋肉から発生する弱い電気信号を拾い上げて波形として記録するもので、検査の時間は数分で完了します。
心電図検査でわかる病気は、不整脈・虚血性心疾患・狭心症・心筋梗塞などさまざまな心疾患の前兆を発見することができます。
数分だけの心臓の波形なので、その時に不整脈がおこらない可能性が多いので、そういった場合はホルター心電図の検査をおこないます。
24時間の波形を記録するので、いつ発作がおきたかわかるようになっています。
胸部エックス線
エックス線検査でよく利用されている胸部エックス線はも検診などでよく利用されています。
エックス線を照射してフィルムに感光させることで心臓の「肥大や左右の肺の状態を確認することができます。
肺の病気が発見されやすく、肺気胸や肺がんなどがわかります。
肺がんは病巣が小さい場合は胸部エックス線で発見することが難しい場合があるので、そういったときは、細部までわかるMRIやCT検査をおこないます。
胸部エックス線も心電図検査も市の検診などで必ずする検査になります。
まとめ
この2つの医療機器は、CTやMRIと違って、小さなクリニックでも導入していることが多いといった特徴があります。
医療機器を使用して検査することは医師が決めることであり、患者の症状を診てどの検査が適しているか判断をします。
医療機器 委託製造
最終更新日 2025年2月18日 by boplet