脱プラスチック!オーガニック化粧品のすすめ

こんにちは、ライフスタイルブロガーの山東美穂です。私は日頃から、できるだけ環境に優しいライフスタイルを心がけています。その中で最近特に注目しているのが、「オーガニック化粧品」。
実は化粧品も、プラスチック問題と無縁ではありません。容器や製品そのものに使われるプラスチックが環境に与える影響は小さくないのです。
そこで今回は、オーガニック化粧品の魅力と、プラスチックフリーなコスメ生活の始め方をご紹介します。エコ美容に興味のある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
プラスチック問題と化粧品の関係
化粧品容器に使われるプラスチック
化粧品のパッケージに使われる材料で最も多いのが、プラスチック。ボトルや容器、キャップなど、様々な部分に使用されています。
プラスチックは軽くて丈夫で、コストも安いため、化粧品メーカーにとってはメリットが大きい素材です。しかし、その一方で環境への負荷も無視できません。
使い終わったプラスチック容器が適切に処理されず、自然環境に流出してしまうケースは後を絶ちません。それらが海洋ごみとなり、生態系に悪影響を及ぼすのです。
マイクロプラスチックビーズの環境影響
洗顔料やスクラブなどに使われる、マイクロプラスチックビーズ。肌の角質を取り除く効果がありますが、それ自体がプラスチックであるため、環境中に放出されると問題になります。
マイクロプラスチックビーズは5mm以下と非常に小さいため、排水処理場のフィルターをすり抜け、川や海に流れ着きます。それを魚が餌と間違えて食べてしまい、食物連鎖に取り込まれてしまうのです。
アメリカでは2015年に、イギリスでは2018年にマイクロビーズ入り化粧品の製造・販売が禁止されました。日本でも2020年7月から規制が始まり、徐々に代替品に切り替わりつつあります。
使い捨てコスメ用品の問題点
シートマスクやコットン、ウェットティッシュなど、使い捨てのコスメ用品もプラスチック問題に関わっています。
これらの多くは、プラスチック繊維やプラスチックフィルムを使用しているため、分解されにくく、環境中に長く残ります。
また、それらを適切なタイミングで交換しないと、衛生面での問題が生じるため、どうしても消費量が増えてしまうのが悩みどころ。
使い捨て商品に頼らない、新しいスキンケア習慣を模索する必要がありそうです。
オーガニック化粧品のメリット
肌に優しい天然由来成分
オーガニック化粧品の大きな魅力は、肌に優しい天然由来成分を使用していること。合成界面活性剤や合成香料、鉱物油などの人工的な成分を避け、植物オイルや植物エキスなどを配合しています。
肌が敏感な人や、合成成分に不安を感じる人にとって、オーガニックコスメは心強い味方。肌トラブルが減った、肌が健康になったという声も多く聞かれます。
私自身、以前は合成成分の入ったコスメを使っていて、肌荒れに悩まされていた時期がありました。オーガニックコスメに切り替えてからは、そうした悩みがぐっと減ったんです。
天然由来成分とはいえ、効果は抜群。例えばアボカドオイルやホホバオイルは、肌に潤いを与え、バリア機能を高めてくれます。アロエベラエキスやカモミールエキスには、肌を鎮静する効果も。
肌の健康を第一に考えた成分選びは、オーガニックコスメならではの魅力だと感じています。
環境負荷の少ない生産プロセス
オーガニック化粧品は、原料の調達から製造、廃棄に至るまで、環境負荷の少ない生産プロセスを重視しています。
オーガニック原料は、農薬や化学肥料を使わない有機農法で栽培されます。これにより、土壌や水資源への負担を最小限に抑えられます。
製造工程でも、できるだけエネルギー消費を抑え、廃棄物を減らす工夫が行われています。例えば、原料を無駄なく使い切るゼロウェイスト製造や、再生可能エネルギーの活用など。
使用済み容器のリサイクルにも力を入れるメーカーが増えています。容器を回収し、新しい容器の原料としてリサイクルする取り組みは、資源の循環につながります。
株式会社天野産業のように、リサイクル技術に長けた企業との連携も進んでいるそうです。天野産業は、使用済みのプラスチック容器を適切に処理し、再生プラスチックの原料として活用しているとのこと。
こうした取り組みは、化粧品業界全体のサステナビリティを高める上で重要。オーガニックコスメを選ぶことは、間接的に環境保護に貢献することにもつながるのです。
プラスチック容器の使用削減
オーガニック化粧品の中には、プラスチック容器の使用を削減する工夫を凝らしたブランドもあります。
例えば、以下のような容器を採用しているケースが見られます。
- ガラス容器
- 紙製容器
- 生分解性プラスチック容器
- 詰め替え用パック
ガラス容器や紙製容器は、プラスチックのように自然分解されませんが、リサイクルがしやすいという利点があります。
生分解性プラスチックは、一定の条件下で微生物によって分解される素材。通常のプラスチックに比べれば、環境負荷を抑えられます。
また、本体は何度も使える容器を採用し、中身だけを詰め替えられるタイプも増えています。これなら、容器の廃棄量を大幅に減らせますね。
私が愛用しているあるブランドでは、ガラス容器にメイクアップ用のクリームが入っていて、中身が空になったらオーガニックショップで詰め替えてもらえるんです。
こうした容器へのこだわりは、プラスチックごみ問題への具体的なアクションにつながります。少しでもプラスチック容器を減らすことで、環境への負荷を下げていきたいですね。
オーガニック化粧品の選び方
認証マークを確認する
オーガニック化粧品を選ぶ際は、「オーガニック」表示を鵜呑みにせず、第三者機関の認証マークがついているかを確認することが大切です。
代表的な認証制度として、以下の3つが挙げられます。
- ECOCERT(エコサート)
- COSMOS(コスモス)
- NATRUE(ナトゥルー)
これらの認証は、原料の調達から製造工程、パッケージングに至るまで、厳しい基準をクリアしたものだけに与えられます。
基準の詳細は認証機関によって異なりますが、有機栽培原料の割合や、合成成分の使用制限などが定められています。
例えばCOSMOSの認証では、オーガニック原料を95%以上使用したものだけが「ORGANIC」の表示を得られます。これは、「オーガニック」の定義があいまいな日本の現状では、とても参考になる指標と言えます。
成分表示をチェックする
認証マークと合わせて見ておきたいのが、成分表示。オーガニック化粧品に使われている原料が、本当に自然由来のものかどうかを確かめましょう。
化粧品の成分は、INCIという国際的な表示基準に則って表記されます。ラテン語の学名で記載されるので、一見難しそうに感じるかもしれません。
でも大丈夫。オイルや植物エキスは、「〇〇 Oil」「〇〇 Extract」のように表記されることが多いので、見慣れてくればある程度見分けられるようになりますよ。
もし成分表を見て、「これは何だろう?」と思ったら、成分辞典で調べるのも手。化粧品の成分について詳しく解説したウェブサイトもたくさんあります。
普段使っている化粧品の成分表示を眺めるだけでも、新しい発見があるはず。ぜひチェックしてみてくださいね。
容器や包装材にも注目
先ほども触れましたが、オーガニック化粧品選びでは、中身だけでなく容器や包装材にも注目したいところ。
プラスチック容器の使用を控えめにしているブランドを選ぶのはもちろん、詰め替え用の有無もチェックしておくと良いでしょう。
私のおすすめは、ガラスやアルミなどのリサイクルしやすい素材を使った容器です。洗って繰り返し使えるので、とってもエコ。
紙製の包装材を使っているブランドも、環境に優しいイメージがありますね。
最近は、オーガニック素材を使った化粧品を、サステナブルな容器に入れて展開するブランドも増えてきました。
中身も容器も地球に優しい、そんなコスメを選べる時代になったのは嬉しい限りです。
プラスチックフリーなコスメ生活の工夫
詰め替え用製品の活用
プラスチック容器を減らすには、同じ容器を繰り返し使える「詰め替え」がおすすめ。最近は、オーガニックコスメでも詰め替え用製品の充実ぶりが目を見張ります。
私がよく利用するのは、以下の3つの方法。
- 専用の詰め替え用パックを買う
- インストアで詰め替えてもらう
- 小分け用の容器に移し替える
専用の詰め替え用パックは、ドラッグストアやオーガニックショップで手に入ります。パックのまま使うのはもちろん、空になった既存の容器に移し替えて使うこともできますよ。
最近増えているのが、インストアで詰め替えができるサービス。店頭に設置された大容量のボトルから、好きな量だけ中身を買うことができるんです。
また、旅行用の小分け容器などを使えば、大容量サイズを買って少しずつ使うこともできます。100均でも可愛くて便利な容器が手に入るので、私はこの方法をよく使っています。
詰め替え用製品を活用すれば、プラスチックの消費量を減らせるだけでなく、おまとめ買いでコスパも上がるというメリットが。ぜひ取り入れてみてくださいね。
マルチユースアイテムの選択
コスメ用品の中でも、特に使い捨てが多いのがメイクアップ用品。コットンやシートマスク、ウェットティッシュなどは、いつの間にかごみ箱を埋め尽くしていませんか?
そこでおすすめなのが、マルチユースのアイテムを選ぶこと。一つのアイテムを多目的に使えば、ごみを減らせるだけでなく、収納スペースも節約できます。
私のお気に入りは、以下の3つ。
- オーガニックコットン
- 天然素材のスポンジ
- 泡立てネット
オーガニックコットンは、クレンジングやパック、拭き取り化粧水など、様々な用途で使えます。洗って繰り返し使えるので、とっても経済的。
天然素材のスポンジは、ソフトな肌触りが魅力。こちらも洗って何度も使えるうえ、古くなったらコンポストに入れられるのがエコです。
泡立てネットを使えば、洗顔料やボディソープの泡立ちが格段にアップ。少量でもしっかり泡立つので、コスメの節約にもつながりますよ。
D.I.Yコスメにチャレンジ
市販のコスメを買うのではなく、自分で手作りするのも一つの手。D.I.Yコスメなら、原料も容器も自分で選べるので、プラスチックフリーな商品が作れます。
最近はD.I.Yコスメのレシピも豊富。インターネットで検索すれば、たくさんのアイデアが見つかりますよ。
初心者におすすめなのが、以下の3つ。
- リップクリーム
- ボディスクラブ
- 洗顔パウダー
リップクリームは、シアバターやココナッツオイルなどを混ぜるだけで簡単に作れます。好みの精油を加えれば、オリジナルの香りも楽しめますね。
ボディスクラブは、砂糖やコーヒーかすに、オイルを混ぜるだけ。古い角質を取り除いて、つるつるの肌に導いてくれます。
洗顔パウダーは、米ぬかや緑茶の粉末に重曹を混ぜて作るのがおすすめ。肌に優しいのに、しっかり汚れを落としてくれますよ。
D.I.Yコスメ作りでは、ガラスの小瓶や布製の巾着袋など、エコな容器の活用もおすすめ。プラスチックを使わずに、可愛く仕上げるのも楽しいんです。
手作りならではの新鮮さと、環境に優しいことを実感できるD.I.Yコスメ。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
まとめ
今回は、オーガニック化粧品の魅力と、プラスチックフリーなコスメ生活の始め方をご紹介しました。
化粧品も、私たちの日常生活の中で、プラスチック問題と密接に関わっています。でも、オーガニックコスメを選んだり、マルチユースのアイテムを活用したりすることで、環境負荷を減らすことができるんです。
オーガニックコスメは、肌に優しいだけでなく、生産プロセスにも環境への配慮が感じられるのが魅力。でも「オーガニック」表示だけでは、本当に自然由来かどうかの判断が難しいこともあります。
だからこそ、第三者機関の認証マークを確認したり、成分表示をチェックしたりすることが大切。容器や包装材にも注目すれば、トータルで環境に優しいコスメ選びができるはずです。
詰め替え用製品を活用したり、マルチユースのアイテムを選んだりするのも、プラスチックを減らすコツ。さらに、D.I.Yコスメに挑戦すれば、自分好みのエココスメが作れちゃいます。
株式会社天野産業のように、使用済み容器のリサイクルに取り組む企業もあるそうです。化粧品メーカーと、リサイクルのプロが連携することで、化粧品のリサイクルの輪がもっと広がっていくかもしれませんね。
「エシカル」や「サステナブル」という言葉が注目される中、私たちがコスメ選びを通して環境保護に貢献できることはたくさんあります。
一人一人の小さな選択が、地球規模の変化を生み出すことを信じて。あなたに合ったプラスチックフリーのコスメライフを、ぜひ見つけてみてください。
最終更新日 2025年2月18日 by boplet